元町浜の湯、海を眺めながら入る温泉って?
水着で入る露天風呂。目の前には海、天候が良ければ夕日も。
伊豆大島の元町港から、海沿いを少し歩いたところに、海を見渡せる露天風呂があります。
その名前は「元町浜の湯」。
一般的な温泉とは少し違い、水着を着用して入る男女混浴の露天風呂です。
湯船の向こうに広がるのは、伊豆大島の海。天候に恵まれれば、遠くの伊豆半島や富士山を望むこともできます。
この場所の魅力は、たくさんの設備があることではありません。
お湯に浸かりながら、目の前の海を眺める。
その時間そのものが、元町浜の湯ならではの体験です。
今回は、海沿いの露天風呂の楽しみ方と、水着・料金・営業時間・アクセスなど、訪問前に知っておきたい情報をご紹介します。
① 元町浜の湯は、どんな温泉?
元町浜の湯は、伊豆大島の元町地区、長根浜公園にある海沿いの露天風呂です。
元町港から徒歩約3分という場所にあり、海を見渡しながら温泉に入れることが大きな特徴です。
浴場は屋外に設けられており、男女混浴で利用します。
そのため、通常の温泉とは異なり、入浴する際には水着の着用が必要です。
館内に内湯はありませんが、男女別の更衣室があり、湯上がり用のシャワーも備えられています。
この温泉には、伊豆大島の火山活動と結びついた背景もあります。
1986年の三原山噴火後、元町地区では水源の温度が上昇しました。
その高温化した水源を利用して、1990年に開設されたのが元町浜の湯です。
島の火山活動の影響が、現在の温泉利用につながっている場所でもあります。
ただし、この場所で難しい地質のことを考える必要はありません。
湯船の前に広がる海を眺めるだけでも、十分に楽しめる場所です。
もし、なぜ伊豆大島で温泉が湧くのか、その背景にある火山と地下水の関係まで知りたくなったら、別の記事で詳しく紹介しています。
② 海を眺めながら、何が見える?
元町浜の湯の一番の魅力は、露天風呂から見える景色です。
海沿いに設けられた湯船からは、視界の先に大きく海が広がります。
温泉に入りながら空や海を眺める。
それだけでも、建物の中にある温泉とは違った開放感があります。
海の向こうに見える伊豆半島と富士山
元町浜の湯は、伊豆大島の西側に位置しています。
海の向こうに目を向けると、天候や視界の条件が良い日には、伊豆半島の山並みを望むことができます。
さらに空気が澄んでいれば、富士山の姿が見えることもあります。
島の中にいながら、本土の山々まで見渡せる。
海に囲まれた伊豆大島だからこそ感じられる、距離のある景色です。
ただし、富士山や伊豆半島がいつでもはっきり見えるわけではありません。
晴れていても遠くがかすんでいたり、雲がかかっていたりする日もあります。
何が見えるかは、その日の空と海の状態によって変わります。
夕暮れ時には、景色の表情が変わる
もう一つ知っておきたいのが、夕方の景色です。
元町浜の湯は西側の海を望む場所にあるため、天候や季節によっては、夕日や夕暮れの光を楽しむことができます。
日が傾くにつれて、空の色が変わり、その光が海面に映る。
昼間とは違った景色を眺めながら温泉に入れることも、この場所の魅力です。
もちろん、夕日が必ず見えるわけではありません。
雲に隠れる日もあれば、季節によって日没の時間や方角も変わります。
また、元町浜の湯の通常営業時間は19時までのため、訪れる時期によっては日没と営業終了の時間が重ならない場合もあります。
夕日だけを目的に予定を決めるのではなく、当日の天気や営業時間を確認したうえで訪れるのがよいでしょう。
昼間の海にも、また違った魅力がある
夕暮れの景色が注目されやすい元町浜の湯ですが、昼間の海にも魅力があります。
明るい空の下では、海の広がりや遠くの水平線を感じやすくなります。
夕日が見えなくても、目の前には海がある。
同じ露天風呂でも、訪れる時間とその日の空によって景色は変わります。

元町浜の湯では、温泉に入る時間が、そのまま海を眺める時間になります。
遠くの景色が見える日も、目の前の海だけが広がる日も。
その日の景色を、ゆっくり楽しんでみてください。
③ 水着で入る温泉、何を準備する?
元町浜の湯は、一般的な温泉施設とは利用方法が異なります。
特に初めて訪れる方が知っておきたいのが、水着の着用と更衣室の設備です。
水着着用の男女混浴
元町浜の湯は、男女が同じ露天風呂を利用する混浴施設です。
そのため、入浴時には必ず水着を着用します。
家族や友人同士で同じ景色を楽しめることも、この施設ならではの特徴です。
ただし、混浴だからこそ、周囲の利用者への配慮も大切になります。
お互いに気持ちよく利用できるよう、施設のルールを守りましょう。
更衣室とシャワーについて
元町浜の湯には、男女別の更衣室が用意されています。
更衣室には湯上がり用のシャワーがありますが、屋内の浴槽はありません。
一般的な日帰り温泉のように、複数のお風呂やサウナを巡る施設ではなく、屋外の露天風呂を楽しむ場所です。
その違いを知っておくと、現地での過ごし方をイメージしやすくなります。
持っていきたいもの
入浴する際は、次のものを準備しておきましょう。
水着: 入浴時に必須
タオル: 入浴後の体拭き用
着替え: 必要に応じて準備
袋: 濡れた水着を持ち帰るため
羽織りもの: 風が強い日や肌寒い時期に便利
大島バスの観光案内には、水着の貸し出しについての記載もあります。
ただし、現在の貸出状況や料金、サイズなどは確認できていないため、水着は自分で持参することを基本に考えましょう。
浴場内での撮影とマナー
元町浜の湯は、海を望める景色が魅力の温泉です。
ただし、ここは観光用の展望台ではなく、実際に人が入浴する場所です。
浴場内での写真撮影やスマートフォンの使用については、必ず施設のルールを確認してください。
ほかの利用者を無断で撮影することは避け、プライバシーに十分配慮しましょう。
また、海沿いの露天風呂のため、強風や悪天候の際には営業が変更される場合があります。
訪問する際は、当日の営業状況も確認しておくと安心です。
水着と必要な持ち物を準備し、周囲への配慮を忘れずに。
元町浜の湯では、海を眺める時間そのものを楽しみたいところです。
④ 料金・営業時間・休業日は?
元町浜の湯を訪れる際に、確認しておきたいのが入浴料金と営業時間です。
海沿いの露天風呂という特徴がある一方で、天候や施設の状況によって利用できない日もあります。
予定を立てる前に、基本情報を確認しておきましょう。
入浴料金
区分 | 料金 |
|---|---|
大人 | 300円 |
小・中学生 | 150円 |
3日間共通券・大人 | 1,520円 |
3日間共通券・小人 | 710円 |
※大島町の現行掲載条例に基づく料金です。
70歳以上の方や、障害者手帳をお持ちの方と対象の入浴介助者には、小人料金が適用されます。利用条件や必要な確認書類は、施設の案内をご確認ください。
また、3日間共通券は、元町浜の湯と御神火温泉の両方で利用できます。
有効期間は発効日から3日間。
ただし、利用回数によっては通常料金の方が安くなるため、旅行中に何回利用するかを考えて選びましょう。
営業時間
期間 | 通常営業時間 |
|---|---|
9月〜翌6月 | 13:00〜19:00 |
7月・8月 | 11:00〜19:00 |
夏の7月・8月は、通常より早い時間から利用できる案内になっています。
夕暮れの景色を楽しみたい場合は、日没時刻と営業時間の両方を確認しておくことが大切です。
休業日と営業状況
大島町の通常案内では、元町浜の湯は年中無休とされています。
ただし、天候による休業や営業時間の短縮があり、施設管理上の事情で利用できない場合もあります。
通常の営業時間が案内されていても、訪問当日に入浴できるとは限りません。
特に遠方から訪れる場合は、当日の営業状況を確認してから向かうようにしましょう。

⑤ 元町港からどう行く?
元町浜の湯は、元町港の近くにある温泉です。
所在地は、東京都大島町元町字トンチ畑882。
元町地区の海沿いに位置しています。
元町港から訪れる場合
大島町公式では、元町港から徒歩約3分と案内されています。
港から歩いて向かえる距離なので、車を利用しなくても訪れやすい場所です。
ただし、船の発着港が元町港になるとは限りません。
伊豆大島では、当日の海況などによって元町港と岡田港が使い分けられています。
岡田港から訪れる場合
岡田港に到着した場合は、元町方面へ移動する必要があります。
路線バスなどを利用して元町港周辺まで向かい、そこから徒歩でアクセスする方法があります。
バスの時刻や運行状況は変更されることがあるため、当日の案内を確認しましょう。
車で訪れる場合
レンタカーなどで訪問する際は、現地で利用できる駐車場所を確認し、指定された場所に駐車してください。
駐車可能台数や利用条件は、最新の現地案内を優先しましょう。
元町浜の湯は、元町港から徒歩で訪れられる施設です。
レンタカーがなくても楽しめる場所だからこそ、旅の予定や移動手段に合わせて無理なく立ち寄ることができます。
⑥ 御神火温泉とは、どう使い分ける?
伊豆大島の元町地区には、元町浜の湯のほかに「御神火温泉」という温泉施設があります。
どちらも日帰りで利用できる温泉ですが、楽しみ方は異なります。
二つの温泉の違い
比較項目 | 元町浜の湯 | 御神火温泉 |
|---|---|---|
主な特徴 | 海沿いの露天風呂 | 屋内の大浴場 |
入浴方法 | 水着着用の混浴 | 男女別浴室 |
楽しみ方 | 海や夕暮れの眺望 | サウナ・温泉プール |
営業時間の特徴 | 通常は午後から | 夜行船到着日に早朝営業 |
海を眺めながら温泉に入りたいなら、元町浜の湯。
早朝に入浴したいときや、サウナ・プールなども利用したいときは、御神火温泉。
それぞれに違った魅力があります。
どちらか一方を選ぶ必要はありません。
滞在する日数や予定に余裕があれば、目的に合わせて利用するのも一つの楽しみ方です。
ただし、営業日や営業時間は施設ごとに異なるため、事前の確認を忘れないようにしましょう。
海を眺めながら過ごす、島の温泉時間
伊豆大島には、三原山や裏砂漠など、訪れてみたい景色がたくさんあります。
その中で、観光地を巡るだけではなく、海を眺めながらゆっくり過ごす時間があってもいい。
お湯に浸かりながら、目の前の海を眺める。
元町浜の湯には、そんな伊豆大島ならではの時間があります。
天候と営業情報を確認したうえで、旅の予定に取り入れてみてください。
