はじめに|天気予報に、雨マーク。
伊豆大島旅行の日が近づいて、
天気予報を見る。
そこに、
雨マーク。
「せっかく大島へ行くのに……」
そう感じる方もいると思います。
海。
三原山。
裏砂漠。
島を走るドライブ。
晴れた日の大島を楽しみにしていれば、
なおさらです。
もちろん、
晴れていた方が楽しみやすい場所はあります。
雨によって、
予定していた場所へ行けなくなることもあります。
でも、
雨が降ったからといって、
旅行そのものまでハズレになるとは限りません。
大切なのは、
**晴れの日と同じ予定を、
無理に続けないこと。**
天気が変わったら、
旅も変えていい。
今回は、
雨の日の伊豆大島で、どう予定を組み替えるか。
そこから考えてみます。
1|伊豆大島で雨になったら、まず予定を変えていい
旅行へ行く前は、
つい一日の予定を完成させたくなります。
朝は三原山。
そのあと裏砂漠。
海沿いを走って、
夕方は夕日を見る。
でも、
当日になって雨が降った。
そんなときまで、
晴れの日に作った予定を、
すべて達成する必要はありません。
むしろ、
**旅行前に決めた予定より、
目の前の天気を優先する。**
これが、
雨の日の大島を楽しむ一番最初の考え方です。
三原山や裏砂漠。
海岸の散策。
長い時間を屋外で過ごす予定。
その日の雨や風、
視界などを見て、
向いていないと思ったら減らしていい。
**「何とか予定通りにする」ではなく、
「旅を組み替える」。**
雨の日は、
それでいいと思います。
気象庁の1991〜2020年平年値では、
大島の年間降水量は約2,859mm。
6月・9月・10月には、
月300mmを超える平年値となっています。
大島にはこれだけ雨が降るのに、島を走っていると大きな川をほとんど渡りません。「では、降った雨はどこへ行く?」という疑問は、伊豆大島が火山島であることにつながっています。
だからといって、
「大島はいつも雨」
ということではありません。
ただ、
大島旅行で雨に当たること自体を、
完全な想定外の失敗だと考えすぎない方が、
旅行はずっと組み立てやすくなります。

2|雨の日は、「巡る旅」から「過ごす旅」へ
晴れの日の大島旅行は、
どうしても、
見る。
歩く。
巡る。
という時間が多くなります。
せっかく島へ来たから、
できるだけたくさんの場所へ行きたい。
そう思うのも自然です。
でも、
雨の日まで同じ動き方をする必要はありません。
少しだけ、
旅の動詞を変えてみる。
食べる。
知る。
温まる。
話す。
ゆっくりする。
例えば、
屋外の予定を一つ減らして、
御神火温泉でゆっくりする。
あるいは、
伊豆大島ミュージアム「ジオノス」で、
普段見ている大島の景色が、
どうやってできたのかを知る。
郷土資料館で、
島の暮らしや文化を見てみる。
そして、
食事の時間を、
いつもより長くしてみる。
雨の日は、
「何かもう一つ観光地へ行く」
ではなく、
**一つの場所で、
少し長く過ごす。**
そんな一日に変えてもいいと思います。
晴れの日には通り過ぎていたものを、
雨の日だからこそ、
ゆっくり見る。
それも、
大島を知る一つの方法です。
※各施設の営業時間・休館日などは変更される場合があります。訪問前に必ず最新の公式情報をご確認ください。

3|雨の日には、雨の日の景色がある
雨の日は、
屋内だけで過ごさなければいけない、
というわけでもありません。
小雨や通常の雨で、
安全に移動できる状況なら、
移動の途中にも、
晴れの日とは違う大島があります。
雨に濡れた道路。
低い雲がかかる山。
曇った海。
雨を受けて、
いつもより色が濃く見える森。
もちろん、
毎回きれいに見えるとは限りません。
雨が強くて、
景色が見えないこともあります。
でも、
晴れの日の大島だけが、
大島の景色ではありません。
**雨の日には、
雨の日の大島がある。**
車で移動している途中、
安全に停められる場所から景色を見る。
あるいは、
車内から雨の海や緑を眺める。
それだけでも、
晴れの日とは少し違う島の表情に出会うことがあります。
ただし、
ここは大切です。
**車があるから、雨でも安全。
という意味ではありません。**
強い雨。
強風。
著しい視界不良。
冠水。
土砂災害の危険。
そうした状況では、
車であっても安全とは限りません。
雨の日の景色を楽しむのは、
あくまで、
安全に移動できる状況の中で。
荒れた海を見るために近づいたり、
視界の悪い山道を観光目的で走ったりする必要はありません。
「雨の日の大島も悪くない」
というのは、
**危険な天候まで楽しもう、
という意味ではない。**

4|雨の日こそ、「今日は何を食べる?」から考えてもいい
晴れの日の大島旅行では、
どうしても、
「次はどこへ行こう?」
と考える時間が多くなります。
三原山を見て、
海沿いを走って、
次の景色へ向かう。
すると食事も、
観光と観光の間に入れる予定
になりがちです。
でも、
雨で屋外の予定を一つ減らしたなら、
その時間をそのまま、
食べること
に使ってもいいと思います。
**「今日は何を食べよう?」から、
一日を考えてみる。**
べっこうを食べる。
明日葉を味わう。
気になっていた店で、
いつもよりゆっくり過ごす。
お土産を見ながら、
知らなかった島の食材を探してみる。
雨の日だから、
特別な料理を食べなければいけないわけではありません。
大切なのは、
「もう一か所行けなかった」
ではなく、
「一つの時間を長く使えた」
と考えること。
雨で予定を一つ減らしたから、
食事に一時間多く使えた。
そんな旅行も、
悪くありません。
雨の日に「観光地をもう一つ」ではなく、「今日は何を食べよう?」から一日を考えてみるのも一つです。伊豆大島で食べたいものを探している方は、島の食をまとめた記事もあわせてどうぞ。
5|ただし、「普通の雨」と「危険な雨」は別
ここまで、
雨の日でも予定を変えれば、
違う形で大島を楽しめるという話をしてきました。
でも、
ここだけは、
はっきり分けて考える必要があります。
**「雨の日を楽しむ」と、
「危険な天候で出歩く」は別の話です。**
少し雨が降っている。
予定していた景色が見えにくい。
だから温泉や食事へ切り替える。
そういう通常の雨の日と、
大雨や暴風などによって、
安全そのものに注意が必要な状況は、
同じではありません。
大雨警報が出ている。
土砂災害の危険が高まっている。
風が強い。
道路の視界が悪い。
冠水などが心配される。
そんなときは、
「雨の日の大島を楽しもう」
と考える場面ではありません。
観光より、安全を優先する。
車があっても同じです。
レンタカーは、
雨そのものを安全にしてくれる道具ではありません。
強風や大雨、
視界不良、
道路状況によっては、
車での移動自体を控えた方がいい場合もあります。
旅行中に天候が悪化した場合は、
自分の予定より先に、
を確認してください。
船を利用する場合は、
も確認しておくことが大切です。
特に台風が接近している場合は、通常の「雨の日観光」とは分けて考える必要があります。台風が船や島の物流、暮らしにどんな影響を与えるのかは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
6|晴れなかった旅を、ハズレにしない
晴れていれば、
見られた景色があります。
行けた場所もあります。
三原山から、
もっと遠くまで見えたかもしれない。
海も、
違う色に見えたかもしれません。
だから、
「雨でも晴れの日とまったく同じように楽しめます」
とは言いません。
雨で、
できなくなることはあります。
でも、
その日だから生まれる時間もあります。
雨だったから、
食事をゆっくり楽しんだ。
予定していなかった温泉に入った。
島のことを知る施設へ行った。
車の中から、
雨に濡れた海や森を眺めた。
予定表にはなかった時間が、
旅行から帰ったあと、
意外と記憶に残ることもあります。
**天気が変わったら、
予定も変えていい。**
旅行は、
予定どおりに進んだかどうかだけで、
決まるものではありません。
晴れの日は、
晴れの日の大島を見る。
雨の日は、
その日の大島に合わせて過ごす。
**晴れなかった旅を、
ハズレにしない。**
伊豆大島へ来た日の天気も含めて、
その日の旅を作ってみてください。

景色を見に行けない日には、その景色がどうやって生まれたのかを知る時間へ変えるのも一つです。背景を知ってから晴れた日の大島を見ると、同じ場所でも見え方が少し変わります。
天気が変わったら、予定も変えていい。
伊豆大島では、同じ一日でも天候によって楽しみ方が変わります。
「今日の天気なら、どこを回ろう?」
「予定していた場所を変えた方がいい?」
そんな島での移動や過ごし方について迷ったときは、blissのLINEからご相談いただけます。
ただし、大雨・暴風・土砂災害などの危険がある場合は、観光よりも最新の公式情報と安全確保を最優先してください。
その日の大島に合わせて、旅を組み替える。
参考資料
気象庁|大島の平年値
大島町|土砂災害ハザードマップ
大島町|愛らんどセンター御神火温泉
大島町|伊豆大島ミュージアム-ジオノス-
大島町|郷土資料館
